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共済組合の資金運用について

 当組合では、各経理の目的に応じて、定期預金、債券などを組み合わせて運用しています。定期預金は期間や金額を提示し入札のうえ、利率の高い金融機関に決定しています。

 債券の新発債は、額面100円の債券を購入し、満期まで保有することで100円で償還されます。また、既発債は100円未満で購入することで、満期には額面どおり100円で償還されるため、その差額も当組合の利益となります。反対に100円を超える額で購入し満期まで保有した場合100円で償還され、差額が損失となるため、100円を超える債券は購入しません。なお、株式による運用は一切行いません。

 また、債券は年2回利率に応じた利息が支払われ、それも利益となります。


 定期預金や債券は、短期経理、業務経理、保健経理では5億円程度、貯金経理では500億円程度を保有しています。

 特に貯金経理は、貯金加入者からお預かりした資金であることを常に念頭に置き、利率や格付けなどを考慮しながら、国債、地方債、政府保証債、財投債、事業債等による運用を行っています。

 令和2年3月31日時点の運用の状況はこちらに掲載しています。

 運用による利益は、年に2回加入者へ支払利息として還元し、残額は事務費や人件費などに充てています。

 共済積立貯金の支払利率は本年度から引き下げ、年1.20%になりましたが、これは以前に購入した、利率年2.0%前後の債券の利息収入があるものの、令和2年9月1日現在では、新規資金や債券が満期になったときに購入できる債券の利率は年0.6%程度となっているためです。

 なお、当組合は金融機関ではないので、預金保険機構の元金1,000万円とその利息の保証制度(ペイオフ)は適用されません。そのため、万一の場合に備え、法令に基づき組合員貯金額の5%を「欠損金補てん積立金」として積立てています。

 これらのことをご理解のうえ、資産運用の選択肢の一つとして共済積立貯金をご活用ください。


 資金運用担当者は、今後も年に1度必ず債券について研修を受けて資金運用に努めて参ります。